本製品は1年単位の変形労働制の集計に対応していますが、一部例外があります。
次のいずれかの条件に該当する場合は、下記の計算手順を参照し、年単位の変形労働について
時間外労働を算出してください。
- 月の途中で異なる雇用区分への異動があった場合
例)締め日が月末の場合に、月中 20日付で雇用区分変更処理を行なった。
- 1年単位の変形労働制から別の雇用区分に異動した場合
例)1年単位の変形労働から「通常の労働時間制」や「1ヶ月単位の変形労働」の雇用区分への変更処理を行なった。※「従業員の履歴管理」機能をご利用の場合はこの限りではありません。
計算手順
1. 暦日を計算する
- 年単位の変形労働あり → 別の雇用区分に異動した場合
年度初めから異動日までの日数を算出
- 年単位の変形労働なし → ありの雇用区分に異動した場合
異動した日から年度末までの日数を算出
以下では1つ目のケースで4月1日から6月25日まで年変形労働制の雇用区分で勤務した後に
異動した場合を例にとって解説します。
なお、ここで算出した実労働期間の暦日数を
【1】とします。
2. 法定労働時間の総枠を計算する
計算式:(
【1】 ÷ 7日)× 40時間
4月1日から6月25日まで年変形労働制の雇用区分だった場合
(85日 ÷ 7日)× 40時間 = 485時間42分・・・
【2】
3. 実労働期間内の以下項目を合算する
- 所定
- 所定外
- 深夜所定
- 深夜所定外
- 法定外休日所定
- 法定外休日所定外
- 法定外休日深夜所定
- 法定外休日深夜所定外
例)
4月
5月
6月(1日~25日)
上図のような集計値の場合、以下のように計算を行います。
4月分(所定時間126.44 + 所定外0.37 + 法定外休日所定63.00)+
5月分(所定時間99.50 + 所定外0.10 + 法定外休日所定80.36)+
6月分(所定時間121.25+所定外0.40+深夜所定1.00+法定外休日所定49.00)=543.02・・・
【3】
4. 年単位の変形労働残業時間を計算する
計算式:
【3】で算出した労働合計時間 -
【2】で算出した法定労働時間の総枠
例:
【3】543時間2分-
【2】485時間42分=57時間20分(超過時間)
超過した時間を最終月の勤怠集計から
深夜所定外 → 所定外 → 深夜所定 → 所定 の順で残業に計上してください。
上記の計算方法は一例となります。ご不明点があればサポートセンターまでお問い合わせください。