「1年単位の変形労働時間制に関する協定届」の「対象期間及び特定期間(起算日)」と
一致する設定を行うので、お手元にご準備ください。
(1年単位の変形労働時間制に関する協定届)
また、各月の休日日数と労働時間が分かる会社カレンダーもご用意いただくと、
設定がスムーズに行えます。
目次
利用条件
- 管理画面 > 設定 > その他 > オプション > 変形労働機能:使用する
- 休暇取得方法:休暇区分使用
※休暇取得方法の確認は、こちらをご参照ください。
休暇取得方法「パターン使用」のお客様へ
新方式の休暇取得方法「休暇区分使用」では、初期設定は簡単に、申請はシンプルに、
また様々な新機能がご利用可能となっております。
サポートセンターでは、
休暇取得方法「休暇区分使用」のご利用をおすすめしております。
こちらで切り替えのメリットや仕様詳細を解説しておりますので、ぜひご覧ください。
事前設定
事前に変形労働設定機能がオンになっていることが前提です。
1. 設定 > その他 > オプション を開きます。
2. 勤怠管理設定カテゴリの「変形労働設定機能」で「使用する」を選択して登録します。
雇用区分設定方法のご案内
締め日
締め日を設定します。
雇用区分設定 > 該当雇用区分の[編集] > 「基本情報」カテゴリ > 「締め日」
「1年単位の変形労働時間制に関する協定届」の「対象期間及び特定期間(起算日)」の
「起算日」をご確認いただきます。
起算日が「1日」始まりになっていたら締め日は「末日」を、
「16日」始まりになっていたら締め日は「15日」を設定します。
変形労働設定
働き方カテゴリ > 労働時間 にて、「変形労働制」を選択 > 「1年単位の変形労働」を選択します。
「開始月」「月別労働時間」などが表示されますので、それぞれ以下のように設定します。
「開始月」は、「1年単位の変形労働時間制に関する協定届」の「対象期間及び特定期間(起算日)」をもとに設定します。
1. 月別労働時間 内の[月別労働時間設定]をクリックします。
※このボタンは、「開始月」を設定するとクリックできるようになります。
2. 「月別労働時間設定」画面に遷移するので、各月の「休日日数」と「労働時間」を入力します。
3. 表示されている「労働日数」の合計が、「1年単位の変形労働時間制に関する協定届」の「対象期間中の総労働日数」と一致していることをご確認ください。
合計欄の
「労働日数」が280日(閏年の場合でも同じ)を超える、
もしくは、
「労働時間数」が2085時間42分(閏年の場合は2091時間25分)を超えると、
警告メッセージを表示します。
なお、警告メッセージが表示されても、登録は可能です。
1年間の総労働時間が算出されますが、こちらは残業計算には影響しません。
残業計算は、
法定労働時間の2085時間42分(閏年の場合は 2091時間25分)が基準時間となります。
4. 「1年単位の変形労働時間制に関する協定届」の「特定期間」を入力し、登録します。
週単位の集計範囲
ご利用環境によっては「週単位の集計範囲」という項目が表示されることがあります。1週間が月をまたぐ場合の計算方法です。
アカウント発行時の初期値は「月初から月末まで」となっています。月初から翌月の第1週目までを集計範囲とします。
「前月を含める」を選択すると、前月の最終週を含めて1週間を集計範囲とします。
ご注意
本項目を設定したい場合は、以下を設定してください。
設定 > その他 > オプション > 勤怠管理設定 カテゴリ > 変形労働設定機能 の「週の集計範囲で月跨ぎの利用」で「利用する」を選択
推奨設定
「1年単位の変形労働」を選択すると、以下の項目の推奨設定が自動で行われます。
・「働き方」カテゴリ > 労働時間 > [変形労働設定] > 「共通」、「週単位」
週の締め日は「土曜日」になっていますが、
タイムカード上の締め日は異なる場合があります。
起算日が週の始まりとなります。
例)起算日:令和3年4月1日(木)
→「木曜日」が週の始まりとなり、週の締め日は「水曜日」になります。
・「深夜労働」カテゴリ > 深夜勤務時間
・「日の時間外集計」カテゴリ > 残業開始時間
・「休暇関連」カテゴリ([詳細]) > 休暇みなし時間の所定外・残業計算への算入
備考
雇用区分設定 > 該当雇用区分の[編集] > 「働き方」カテゴリ > 「労働時間」 >
「手動設定(フレックスその他)」を選択しても、年単位の変形労働を設定可能です。
[変形労働設定]をクリック > 利用単位「年単位」を選択します。
「集計範囲」「開始月」「月別労働時間」を設定して登録します。これらの項目以外の項目は本記事内「自動設定される項目一覧」と
同様の内容で自動設定されます。
補足
日の時間外集計カテゴリ > 残業開始時間 は、8時間以内であれば任意に設定できます。
タイムカード画面の表示
管理画面からタイムカードを表示した際、「1年単位の変形労働集計」が表示されます。
- 法定労働時間:残業計算となる基準の2085時間42分(閏年の場合は 2091時間25分)が
表示されます。
- 前月までの労働時間:表示月の前月までの残業時間を除く労働時間数の合計
- 残労働時間:年の法定労働時間に達するまでの残りの時間数
※従業員アカウントの画面には表示されません。
アラート
1年単位の変形労働に関するアラートが存在する場合は、管理画面ホーム > 「対応が必要な処理」に、「1年単位の変形労働」と表示されます。
※全メニュー > エラー勤務 > [1年単位の変形労働]タブからも確認可能です。
ご注意
締め処理が行われた月は勤怠が確定したものであるため、アラートの表示対象外となります。
スケジュール未登録の従業員一覧
労働日数や休日日数を正しく管理するために、スケジュールが未登録の年月と従業員を表示します。
月初の30日前が登録期限となり、 登録期限までにスケジュールの登録をしていない場合に
エラー対象となります。
スケジュール不適合の従業員一覧
法令に適合していないスケジュールが登録されている場合は[コンプライアンス]、
変形労働設定で指定した月の基準を満たしていないスケジュールが登録されている場合は
[任意]の表記で、アラート表示します。
それぞれのアラートの種類は以下の通りです。
コンプライアンス
- 1日の労働時間:1日の労働時間が 10時間 を超えた日がある場合に表示します。
- 1週の労働時間:1週の労働時間が 52時間 を超えた週がある場合に表示します。
- 1年の労働時間:1年の労働時間が 2085.7時間(閏年は2091.4時間) を
超えた場合に表示します。
- 連続労働日数:連続した労働が 6日 (特定期間に設定してある期間は 12日)を超えた場合に
表示します。
- 週48時間 連続3回:週の労働時間が48時間を超えた週が連続3回を超えた場合に表示します。
- 週48時間 3ヶ月3回:初日から3ヶ月ごとに区切った期間内で
週の労働時間が48時間を超えた週が3回を超えた場合に表示します。
- 総労働日数:1年の労働日が 280日 を超えた場合に表示します。
任意
- 月の労働時間:月の労働時間数が 月別労働時間設定で設定した労働時間 を超えた場合に
表示します。
- 月の休日日数:月の休日日数が 月別労働時間設定で設定した休日日数 に満たない場合に
表示します。
実績不適合の従業員一覧
1年単位の変形労働でエラー勤務がある従業員を一覧表示する。
スケジュールが未設定の日を対象として、 勤務実績が法令に沿っていない勤務をアラート表示します。
- 1日の労働時間:1日の労働時間が 10時間 を超えた日がある場合に表示します。
- 1週の労働時間:1週の労働時間が 52時間 を超えた週がある場合に表示します。
月別労働時間未登録一覧
雇用区分の月別労働時間は毎年設定する必要があります。
翌年も引き続き年変形を使用する際の設定漏れを防ぐため、
年変形の開始日の90日前から登録を促すアラートを表示します。
- 登録待ち:年変形の開始日が近づいている年、90日前から表示
- 未登録:年変形の開始日を過ぎても登録されていない年(1年以上前の年は表示しない)
締め処理が行われた月は勤怠が確定したものであるため、
アラートの表示対象外となります。
スケジュール管理
「スケジュール管理」画面と「スケジュール登録」画面に、
「月別労働時間設定」で設定した労働日数・労働時間を表示し、
設定した日数・時間数に対して不足/超過している場合に警告表示します。
※年単位の変形労働を設定している雇用区分、表示期間「月別」を指定した場合に表示します。
表示されている勤務日数と労働時間に対し不足を「-(マイナス)」で、
超過を「+(プラス)」で表示します。
スケジュール管理
スケジュール登録